エルメスと言えば「レザー」のイメージが強いので、やはり「バーキン」「ケリー」などが頭に浮かびがちです。
しかしながら実は布製品、特にスカーフにも長い歴史があり、レザーに劣らず人気商品となっています。
エルメスのスカーフは、高級感あふれる素材とデザイン、豊富なバリエーションとサイズ、そして様々な巻き方や使い方で、コーディネートのアクセントになります。また1枚持っておくと少し肌寒いとき、露出を抑えたいとき、バッグの荷物を隠したいときなど用途は無限大で大変便利なアイテムです。
この記事では、エルメスのスカーフの種類や特徴、スカーフリングを使った巻き方をはじめ、価格（新品価格・中古価格）についても徹底的に解説していきたいと思います。
エルメスのスカーフの種類と特徴
エルメスのスカーフは、主に4種類あります。その特徴を解説していきます。
カレ
「カレ」は、フランス語で正方形という意味で、シルクで作られた正方形のスカーフのことを指し、1937年の誕生以来、長く愛されているエルメスを代表するアイテムの1つです
カレのデザインは、馬や馬具をはじめ、自然や歴史、神話などさまざまなテーマに基づいて描かれており、2000種類以上の柄があるといわれています。カラーは2色から40色以上も使われることがあり、色ごとに版を作って染めるという手間のかかる工程を経ており、熟練した職人の手によって一枚一枚丁寧に作られています。
カレには、複数サイズありますが、最も人気なのは90cmサイズになり、バッグに結んだりヘアアクセサリーとして使うなど、ファッションアイテムとして人気です。
エルメスのカレの中には、世界で最も売れたスカーフとしてギネスブックに登録された「式典用馬勒」や、最初に作られたデザインである「オムニバスと白い貴婦人」などの名作もあり、これらはエルメスの歴史や伝統、文化や芸術を感じさせてくれます。
カレジュアン
「カレジュアン」は、1979年に誕生したカシミアとシルクのショールから始まったシリーズで、カレに続いて2番目に長い歴史を持ちます。カレジュアンはフランス語で「ジャイアント・スカーフ」という意味で、140cm四方の大判サイズが特徴です。
カシミア70%とシルク30%で作られており、カレよりもやわらかく暖かい素材となっています。
カレジュアンについては、カレと同じ柄が多く存在しますが、カラーリングや質感が若干異なります。
ショール
「ショール」は、カシミアとシルクの混紡素材で作られた大判のスカーフです。ショールはフランス語で「肩掛け」という意味で、肩や首に巻いたり、ブランケットとしても使える多様なアイテムです。
ショールの魅力は、その暖かさと柔らかさにあります。その理由は羊毛の中でも最高級の素材であるカシミアをふんだんに使っており、保温性や吸湿性に優れています。また、シルクは光沢や滑らかさが特徴で、肌に優しい素材です。カシミアとシルクの絶妙な配合により、ショールは軽くて暖かく、肌触りも抜群です。
175cm×36cmや140cm×140cmなど正方形に限らず様々なサイズがあり、一般的なのは140cm四方のショールです。ショールの中には、エルメスの創業者の名前を冠した「ティエリー・エルメス」や、エルメスのロゴを大胆にあしらった「エルメス・ホースクラブ」などの人気作もあります。
ツイリー
「ツイリー」は、2003年に誕生した細長い形状のスカーフ、フランス語で「細長い筒状のスカーフ」というそのままの意味です。
ツイリーって発売されてからまだ20年ほどしかたってないんだ、意外…
ツイリーにもサイズは様々ありますが、最も一般的なサイズは5cm×86cmのもので、首に巻いたり、バッグも持ち手に巻いたり、結んだり、ベルトのように使ったりとと様々zな用途があります。
これまで紹介した、カレやショールなどとは違って小さなポイントアクセントに効果ありです！
ツイリーはその小ささからスカーフ類の中では低価格であり、コレクターのように複数種類集める方も多くいらっしゃいます。毎年新しいデザインが出るので、様々なコーディネートを楽しめますね！
エルメスのスカーフは1点1点職人が手作業で作っているもの。だからこそ同じデザインでも若干柄の出方や色味が異なることがあり、それもまたオンリーワン、で良いですね💎
エルメスのスカーフ定価
気になるのはその価格。もちろんサイズが大きいほど価格は高くなる傾向があります。2024年3月時点の各種類のスカーフについて、その定価を調べました。（参考価格）
| アイテム | サイズ | 定価（税込） |
|---|---|---|
| カレ | 65cm×65cm | ￥53,900 |
| カレ | 90cm×90cm | ￥78,100 |
| カレ | 100cm×100cm | ￥151,800 |
| カレ | 140cm×140cm | ￥213,400 |
| カレジュアン | 140cm×140cm | ￥213,400 |
| ショール | 140cm×140cm | ￥213,400 |
| ツイリー | 5cm×86cm | ￥36,300 |
| ツイリー | 5cm×165cm | ￥382,800 |
少し前まで、ツイリーは2万円台で買えたのに…
エルメスのスカーフの中古買取価格
エルメスのスカーフ類は基本的に毎シーズン新しいデザインが出ます。しかしながら人気のものは店頭やオンラインに並ぶ前に、上顧客の予約で奪われてしまい、ほとんど店頭に並ぶことはありません。
また店頭でも基本スカーフ類の予約はできないので、コレクションや新デザインをネットで見てほしいと思っても、店頭に並ぶまで購入できません。要するに人気デザインは店頭もしくはオンラインのエルパト必須になります。
こういった背景もあり、エルメスのスカーフ類は中古市場でも非常に需要が高いです。
中古の買取相場
中古の買取相場は種類やサイズ、柄や状態によって異なりますが、一般的には以下のような相場になります。
| アイテム | 定価 （税込） | 新品未使用 | ランクA | ランクB | ランクC |
|---|---|---|---|---|---|
| 定価の60％～ | 定価の50％～ | 定価の30％～ | 定価の10％～ | ||
| カレ65cm | ￥53,900 | ￥32,340～ | ￥26,950～ | ￥16,170～ | ￥5,390～ |
| カレ90cm | ￥78,100 | ￥46,860～ | ￥39,050～ | ￥23,430～ | ￥7,810～ |
| カレ100cm | ￥151,800 | ￥91,080～ | ￥75,900～ | ￥45,540～ | ￥15,180～ |
| カレ140cm | ￥213,400 | ￥128,040～ | ￥106,700～ | ￥64,020～ | ￥21,340～ |
| カレジュアン | ￥213,400 | ￥128,040～ | ￥106,700～ | ￥64,020～ | ￥21,340～ |
| ショール | ￥213,400 | ￥128,040～ | ￥106,700～ | ￥64,020～ | ￥21,340～ |
| ツイリー5×86cm | ￥36,300 | ￥21,780～ | ￥18,150～ | ￥10,890～ | ￥36,300～ |
| ツイリー5×165cm | ￥382,800 | ￥229,680～306,240 | ￥191,400～ | ￥114,840～ | ￥328,280～ |
あくまで参考価格ではありますが、布製品なので、中古だとレザーほどの値段はつかないことを覚悟しておいた方がよさそうです。
あくまで参考価格ではありますが、布製品なので、中古だとレザーほどの値段はつかないことを覚悟しておいた方がよさそうです。
エルメスのスカーフを買取に出すときは、できるだけ状態を良く保ち、箱や袋、タグなどの付属品を揃えておくと、買取価格がアップする可能性があります。また、買取店や方法によっても買取価格が異なるので、複数の店やサイトで査定を受けて比較すると良いでしょう。
複数の店舗まで足を運んで査定してもらうのが面倒であれば、
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ヴィンテージ品は高額買取！？
エルメスのスカーフは、ヴィンテージのものも人気があります。特に、希少な柄や限定品、コレクターズアイテムと呼ばれるものは、高値で買取されることがあります。
いくつ彼に挙げると「おもちゃのお城」、「木馬」「兵隊の人形」「マトリョーシカ」などがあります。
これらをモチーフにしたデザインは人気＝希少価値が高くなります。
（※状態や付属品の有無によって買取価格は異なります。）
エルメスのスカーフ 中古やヴィンテージの選び方
先述したように、エルメスのスカーフは新品未使用や中古でも状態の良いAランクから買えば、定価の4割安くらいで購入できます。また、ヴィンテージ品には現行にはないデザインや現在入手困難で希少価値が高いものも多いです。
以下に中古やヴィンテージのスカーフを選ぶ際の注意点点を書き出しました。参考にしてみてください。
状態
シミや汚れ、ほつれや穴、色あせやにおいなど、スカーフの状態をよく確認しましょう。
写真だけでは分からないこともあるので、できれば実物を見て触って確かめると良いでしょう。また、状態によっては、クリーニングや修理をしてもらうことも可能です。
柄
エルメスのスカーフには、様々な柄がありますが、その中には偽物や模倣品と見分けがつきにくいものもあります。柄のデザインや色合い、細部の仕上がりなどに違和感がないか、よくチェックしましょう。また、柄によっては、製造年や限定品などの情報が分かることもあります。
ロゴ
エルメスのスカーフには、端にエルメスのロゴやデザイナーのサイン、製造年が記されています。これらの文字のフォントや大きさ、位置などに注意して、偽物や模倣品でないか確認しましょう。また、ロゴによっては、スカーフの歴史や価値を知ることができます
額装が美しい
エルメスのスカーフはいわば芸術品です。身にまとうだけでなく、”飾る”ことでも華やかさを出してくれます。
まだ子供が小さい方なんかは、一緒にいると大切なスカーフも汚されちゃうので、額装がいいかもしれません💎
額装の手順
①スカーフを購入する
まずはエルメスのスカーフを購入しましょう。できれば90㎝四方サイズ以上が望ましいです。あまりに小さいとせっかく飾ってもあまり意味がないですからね…
②額縁を選ぶ
エルメス公式からはカレ用の「ハンギングセット」が販売されており、これを使用して壁に飾ることができます。
仕組みは簡単で、マグネットでスカーフの四隅を挟み、壁面に差し込んだスクリュー金具にマグネット部品のワイヤーフックを引っ掛け四方に引っ張り吊り下げるようにして展示します。額縁と異なりカレを損傷することなく交換も簡単にできるので、とても便利な商品です。
え、でもお値段…お高い…
そうなんです、やはりエルメス公式が出しているだけあって、お値段はお高め。下手すると飾るスカーフより高い場合も…
個人的には飾る目的であれば、公式のものではなく安価な額縁を選んでも全く問題ないと思っています。
例えばこういうシンプルな額縁でもよいなら、手ごろの価格でたくさんあります。
また、やはりスカーフを傷つけたくない、という方はマグネット式の留め具がおすすめなので、少しお高いですが、このような製品もあります。
うちは賃貸だから、壁に穴が開かないタイプにしないと…
③スカーフにアイロンをかける
エルメスのスカーフは主にシルクでできているので、アイロンの取り扱いについては注意が必要です。低温で当て布をしながら、裏側からアイロンをかけましょう。決して直接スカーフにアイロンが当たらないように注意してください。
④額縁へセットし飾る
選んだ額縁によって手順は異なるので、説明書通りにセットしましょう。玄関などに飾ると華やかさが一気にアップするのでいいと思います！
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。参考になればさいわいです。
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